感謝と愛情。想い伝えるお葬式。聖天寺そわかホール

 

多くの方に愛された故人様。そのお人柄が強く伝わるお葬式でした。

 

「こんなに早く連れて行ってしまうなんて思ってなかった」

つい先日、先に旅立たれたお父様の1周忌と納骨の儀を済まされたばかりのご当家様。とても寂しがり屋のお父様だったそうです。ご家族の心の中では寂しさもありつつ、お迎えにこられたのであろうお父様と、仲睦まじいご夫婦の姿を思い浮かべられ、これで良かったんだ・・と思う気持ちが入り交ざっておられたのだと思います。

 

お洒落で可愛らしい故人様に、とご用意された花祭壇。飾られた遺影は若い日のお写真でしたが、とても雰囲気のある素敵なお写真。ご家族みなさん出来上がりに大変喜んでおられ、お写真を眺めては想い出話が尽きないご様子でした。

 

60名様程ご参列頂き、沢山のお花を手向けられてのお別れ。お棺いっぱいいっぱいのお花に、「重い!って怒ってそう(笑)」故人様を囲んで泣き笑いのご家族様。そこには深い愛情が溢れていて、そして心にほんのり灯が燈る。とても温かい雰囲気がありました。

 

喪主様ご挨拶から。「厳しく、凛とした人。でも、愛情をもって接せられるその姿は多くの方々に親しまれ、いつも沢山の人に囲まれ充実した人生だった。お子様方、お孫様にそれぞれが歩むべき道をご自身の生き方をもって示された、ご家族皆様自慢の故人様」だった事を感じたお葬儀でした。

 

そしてまた、筆者にも人生の「気づき」を与えてくださった、素晴らしい時間でもありました。

 

 

20160805-3

甲子園口6丁目、福祉会館での家族葬

20160830

 

 

「昨日は家族みんなが集まって、話もできたんです」

 

お打ち合わせの時、とても気丈になさっておられたご家族様。「故人も家族もこの日が来る覚悟はとうに出来ていた。」お葬儀の事も、遺影写真は故人様ご自身でお決めになられていたもの。家族でお決めになっておられた、「葬儀」のカタチをお伝えくださいました。「明るく、そして強い心をもって送ってあげたい」

頑張り抜いた大切な家族の為に「ありがとう」の想いを込めて、故人の想い描いた最期のカタチを、ご自身の心を奮い立たせてご準備されました。

 

本当は、ごくごくシンプルに。との想いでいらっしゃいました。お務め先様やご友人様にも一部だけお知らせして「家族葬」と伝えてはおられましたが、やはり故人様と深く関わってこられた皆様方にとっても抱く思いは家族とは違えど、故人様は「大切」な存在には違いなく、せめて最期に一目、お別れだけは言いたい、と思われたのでしょう、お通夜も終わりご家族様のお気持ちも少し落ち着かれた遅い時間、1人、また一人とご友人方がお越になりました。

 

故人様、ご家族の想いとはちょっと違う形になったかもしれませんが、「皆さんのお気持ちが温かく本当に嬉しかった」とおっしゃっておられました。

 

故人が歩んできた人生、家族が知らない故人様を知りえる最期の時間。確かに、家族葬は残された家族にとって誰に邪魔される事無く大切な家族と過ごす事のできる葬儀の形ではありますが、故人様がどれだけ多くの人と繋がり、絆をもっていたのか、そして愛されたいたかを感じる事のできるとても貴重な時間でもあるのではないでしょうか。

「家族だけ」を否定する訳ではありません。でも・・・

大切な家族を、「大切に想ってくれていた方々」の想いに触れる事は、これから先きっと、ご家族皆様の心の支えとなるとはずです。

故人の想い。残された家族の想いと一緒に送る家族葬。

 

 

甲子園口6丁目の市営福祉会館お借りした家族葬。故人様の強いご希望で、「静かに家族だけで送りたい。自宅には帰れないけど最期までずっと側に付き添いたい。」とのご要望でした。

 

直葬はいくらなんでも偲びない。どうにか出来ませんか?とご相談頂き、小さな祭壇とお花をお飾りするプランをご提案。ご当家様も喜ばれ「自分たちの気持ちがカタチになりました」とおっしゃって頂きました。

 

本当にご家族だけでゆっくり故人様に寄り添われ、誰に気遣う事無く自由に心のままにお過ごしでした。

 

車椅子でお越しのご家族様も、そのままお部屋にお入り頂けますし、館内の移動も無理なく車椅子のままご移動頂けます。お手洗いもお手添えは必要ですが専用wcも完備しています。

ご家族5名様でのお見送りでしたが、温かい家族のぬくもりいっぱいのお別れでした。

 

「葬儀」の形は日々変化しています。古来の慣わしで今に受け継がれているのはとても大切な事です。ただ、核家族化が進み代々伝えるべきものが途中で途切れてしまって、「無宗教」という形が多くなっているように思います。この度お手伝いさせて頂いたご当家様は国籍の関係もあり、ご自身方の心もしっかり定まっておられましたが、「わからないから無宗教」になってしまわない様、自分の「ルーツ」を遡るのも故人様との絆を発見する「葬儀」の意義の様に思います。

 

西宮聖天寺会館。家族の心と想いかたちに変えた家族葬

 

 

故人様の旅立ちがどうか安らかにであります様に・・・ご遺族様、親しいご友人様10名様での家族葬。

様々異なる状況、ご事情をお持ちになっておられます。「想い」だけではどうにもならない事だって中にはあります。

それでも「ただ安らかに。迷わず逝って欲しい」祈りを込めてご用意されたお葬儀。喪主様のお気持ちとその想いにお応え出来る様努めました。

 

抑えれる費用は抑える。故人様の為に・・その想い一心の家族葬。

「寂しすぎるお葬儀は悲しい・・せめてお花は華やかに」

お身内様は3名。ご友人関係も分からないので、もし沢山来られても大丈夫なように。本当にただただ「故人様をお送りする」事に尽力させておられる喪主様のお姿には心打たれました。

 

聖天寺の式場、控室はそれぞれ独立したスペース。とても静かな環境で、心穏やかに過ごせて居心地がいいと好評です。

家族だけの時間を誰に気兼ねなくお過ごし頂く事が出来ます。

お骨上げまでに十分な時間があって、お食事も済まされたご当家様にお伝え事があって控室にお伺いしたところ、「お留守?」と思うほど静かでご返答も無かったので、そっと失礼させて頂いたら、ぐっすりお休みになられていました。

それほどまでに故人様へ尽くされ、心身共にお疲れだったのでしょう。そのままそっと襖を閉めて、お時間いっぱいお休み頂きました。

お疲れのご様子ではありましたが、「これで故人も真っ直ぐ逝ってくれるでしょう」と安堵の表情をお見せ下さいました。