頑張った君に・・西宮聖天寺家族葬

20170913-2

 

 

「長い長い闘病でした。」お迎えに伺ったときはご兄弟、ご親戚様が付き添われておられ、揃ってご自宅へ戻りました。「やっと自分の家で寝れたな~」「よう頑張ったな・・・」皆がそれぞれの想いを故人様にお伝えされていました。葬儀を行うか、火葬だけにしようか・・・ご親族の中でもお考えがまとまらず少しご相談して頂いて、アドバイス・ご提案、また今後の事も踏まえてお話をして頂きました。それぞれの状況や故人様への想い、また覚悟はしていたとはいえ、昨日まで普通に思っていた事が今変わろうとしている事をうまく受け止められない。そんな中での「決断」の難しさを、ご遺族様はもちろんですが私たち葬儀社も改めて感じました。「頑張った彼の為に」葬儀を執り行い、近しい親族だけで、ご縁のある聖天寺でのお葬儀を決められました。最期の時間は兄弟で。とても穏やかに、そして甥、姪の賑やかな声に包まれた、兄弟家族が集まったある1日の様な風景があり、「すごい仲のいい家族だな~」と微笑ましく思うばかり。きっと皆様の中でも故人様が旅立った事実はまだ「事実」として無かったのでしょう。お別れの時。「寂しい・・すごく寂しいよ」そのお言葉が全て。別れを受け入れる事は容易い事ではありません。最期の時間は故人様の為、また残された皆様の為でもあります。1分、1秒が別れを受け入れる準備の時間なのだと。

故人の為に・・・家族葬 西宮積翠寺

20170831

 

家族5名様で送る家族葬。お話を進める中で「お花はやっぱり沢山で送ってあげたい。寂しずぎる・・・」と当初のご予定を変更され華やかな祭壇をご希望になりました。5人だけでも、故人の為に・・・寂しい最期にはしたくないとの強いお気持ちでした。

積翠寺会館1階の和室に華やかに飾られた祭壇。

「綺麗ね~・・」言葉少ないご遺族様ですが、ご家族水入らずのお時間を心穏やかに、そして昔話もなさっておられたのか、時折笑い声が聞こえていました。スタッフがウロウロすると気も落ち着かないと思われるので、静かに控えさせて頂きながらのお式。当日にはご友人様もお見送りに駆け付けられ最期のお別れ、お見送り。ご予定になかったお見送りにはご家族様も喜んでおられ、限られた時間でしたが、故人様とご友人様とのエピソードに頷きながら耳を傾けておられる姿は、その言葉一言一言を心に、記憶に刻んでおられる様に見えました。

どのお葬儀にも、故人様とご家族それぞれのドラマがあります。想い出は時と共に色褪せ薄れてしまっていますが、最期の時、忘れていた記憶が色鮮やかに蘇る事があります。その瞬間に表情がスーッと変わり当時にタイムスリップしたかのように「あの時は・・・」とお話下さる皆様のお顔。過去の想い出が新しい想い出になった瞬間に、その想いが供養となって故人様に届いてほしいと願います。